レッサーパンダ(小熊猫)の情報を提供。Pop'n Callは動物園・遊園地を対象に活動しています。

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レッサーパンダについて書いてある書籍から、関係する部分を抜粋し紹介しています。
このページ内の文章はすべて引用文です。

調査


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動物大百科 第1巻 食肉類

レッサーパンダ世界分布図 レッサーパンダの骨格
【概要】
ヒマラヤから中国南部、人里離れた標高の高いところにあるタケ林を好む。
体長50〜60cm、尾長30〜50cm、体重3〜5kg。
体毛は背中はやわらかく密な濃い栗色、四肢と腹側は黒っぽい。
顔と耳は白いまだら模様。
妊娠期間は90〜145日。寿命は最高14年。
2亜種あり、A.f.fulgens はネパールからアッサムまでのヒマラヤ、
A.f.styani はビルマ北部から中国南部。
アライグマ科は17種が知られていますが、その形態・生態にはひじょうに大きな違いがみられます。
この多様さはアライグマ科の分類について学術的な論争をひき起こし、それは今日でもまだおさまっていません。
ここでは2つの亜科、パンダ亜科 Ailurinae(草食性のパンダ)とアライグマ亜科Procyoninae(その他の15種の雑食性のもの)に分けるという見解をとります。
最大の論争の的は2種のパンダの扱いで、学者によって2種とも別の科、パンダ科 Ailuropodidae に属させるべきだとする意見や、レッサーパンダはパンダ亜科に残し、ジャイアントパンダはパンダ科に移す、あるいは、クマ科に移すべきだとする意見があります。
アライグマの歯は雑食に適したものになっています。
標準歯式は上(3,1,4,2)、下(3,1,4,2)の40ですが、種により異なりレッサーパンダは上に3本、下に4本の大臼歯を持っています。


【レッサーパンダ】
アライグマの仲間でいちばんよく知られていないのが、中・南米の夜行性の種類とアジアのレッサーパンダです。
ジャイアントパンダがあまりに有名なためにかすんでしまっていますが、こちらも人に知られてから、わずか50年しかたっていません。
毛色は特徴のある赤で、ジャイアントパンダよりひろく分布しています。
レッサーパンダにも、それほど発達していませんが、余分の親指があります。
レッサーパンダは、果実、根、タケノコ、ドングリ、それに地衣を食べるという報告があります。
飼育下では、喜んで肉類を食べるので、野生でも、昆虫や死肉を食べているのでしょう。
すばらしく木登りがうまく、ほとんど樹上で採食しているらしいです。
出産期は5月中旬から7月中旬。
ふつうはただ1回の発情期しかないのですが、数回あったり、受精卵の着床の遅れがあるといったこともいわれています。
出産は樹洞で行われ、毛は生えていますが、眼はみえず、自分では何もできない子を1〜4頭(ふつう2頭)産みます。
5ヶ月くらいで乳離れし、18〜20ヶ月で性的に成熟します。
オスは子育てには何の貢献もしません。
レッサーパンダの成獣はほぼ夜行性で、単独生活をし、おそらくなわばり習性を持っていると思われます。
特にオスは、肛門腺によるにおいづけをし、オスはまた、なわばりのマークとして役立つと思われる一定地点への排便をします。
2亜種ともに数は少なく減りつつあり、切実なのは地方の人口増加に伴う広大な森林伐採です。
A.f.styani は中国の保護区では手厚く保護されており、約140頭あまりのレッサーパンダが飼育されてますが、その半数は飼育下で生まれたものです。



書籍情報
著者) D.W.マクドナルド
発行元) 株式会社 平凡社

動物大百科 第1巻 食肉類

1986年3月13日発行

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